不妊の原因は様々です。決して女性側だけの問題ではなく、男性側にもほぼ半分の割合で存在します。
不妊の原因
女性側の原因

排卵因子
月経不順の方に排卵障害の可能性が高い。
- 高プロラクチン血症
- 多嚢胞性卵胞症候群
- 精神的ストレス
- 短期間の大幅なダイエット
- 早発閉経 など
卵管因子
卵管の閉塞や癒着などで精子・卵子の通り道を遮断。
- 性卵管炎クラミジア
- 過去の外科的手術による癒着
- 子宮内膜症 など
子宮因子
子宮の内側へ隆起する筋腫などが、受精卵の内膜への着床を困難にしたり、精子が卵子へ到達するのを妨げている。
- 子宮筋腫(特に粘膜下筋腫)
- 子宮内膜ポリープ
- 先天的な子宮奇形
- 子宮内膜癒着症(アッシャーマン症候群) など
頸管因子
排卵期の透明で粘調な帯下が少なくなり精子が子宮内へ貫通しにくくなる(頸管粘液分泌不全)。
免疫因子
免疫異常で精子を障害する精子抗体、精子の運動を止めてしまう精子不動化抗体が頸管粘液内や卵管内に分泌される。
男性側の原因

性機能障害
有効な勃起が起こらず性行為がうまくいかない。
- 勃起障害(ED)
- 膣内射精障害
- 動脈硬化
- 糖尿病 など
造精機能障害
軽度〜中等度の精液性状低下。
- 精子数の減少(乏精子症)
- 精子運動率低下(精子無力症)
- 奇形率の上昇 など
その他の原因
- 造精機能を司るホルモン分泌低下
- 耳下腺炎性精巣炎
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)に伴って発症する、精巣の炎症 - 精索静脈瘤
陰嚢内の温度が上がる等で精巣の発育不全など精子形成に悪影響が出る - 閉塞性無精子症
精管(精子の通り道)の一部が癒着し、精子が運ばれず精液の中に精子がいない状態 - 非閉塞性無精子症
精管(精子の通り道)に閉塞がないのにも関わらず、射出された精液中に精子が全く無い状態 - 先天性精管欠損
生まれつき精管が備わっておらず、精子が精巣内に閉じこめられた状態 - 膿精液症
前立腺や精嚢等の炎症により、精液中に白血球が増え、精子の運動率を低下させてる状態 - 無精液症
精液が造られない状態 - 逆行性射精
精液が尿道に送られずに膀胱に逆行する状態
原因不明の不妊
原因不明
検査では見つからない原因によるもの。
- 何らかの原因で精子と卵子が体内で受精しない場合
- 加齢などにより精子、卵子そのものの妊孕性(赤ちゃんを作る力)が低下している場合
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